クーリーフ
ABOUT COOLIEF
クーリーフ治療について
- ラジオ波で、ひざの痛みがある神経を焼灼することにより、痛みを軽減する治療です。
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クーリーフは、医学的な正式名称を「末梢神経ラジオ波焼灼術」と言います。ラジオ波で、ひざの痛みを感じる神経を焼灼(熱で変性させる)することにより、ひざの痛みを軽減する治療です。
神経を焼灼することで、ひざの痛みを感じにくくなります。針を刺して、神経を焼灼するだけの治療なので、入院することなく治療できますし、高齢で手術ができない方や、手術を希望されない方には、体へのダメージが少ない、体にやさしい治療と言えます。
ラジオ波を医学の治療に使うこと自体は、比較的昔から行われており、現在でも肝細胞がんの治療法としても使われています。ただ治療範囲が小さく、これまでひざの治療で使うには限界がありました。
技術の進歩で、治療に使う針の先端に水を循環させて先端の温度を比較的低くすることで、治療できる範囲を増やす改良がなされました。これにより、ひざの変形による痛みを感じる神経を変性させることが可能になりました。
クーリーフの治療では、残念ながら、ひざの軟骨を再生させたり、曲がったひざをまっすぐに戻したりすることはできませんが、痛みを1/3から1/2に半減できるとのデータも出ています。痛みを完全になくすことはできないまでも、痛みを減らすことで生活に支障がない状態にする可能性のある治療法です。
クーリーフでどのくらい痛みが改善するかは、元々の痛みの程度や、膝の状態などによって、実感できる効果には個人差があります。 そのため、クーリーフを行う前に、テストブロック(焼灼する神経に痛み止めを注射)を行います。これにより、実際にクーリーフを行った場合、どの程度痛みが緩和されるかがおおよそわかります。その状態を体感された上で、最終的にクーリーフをするかどうかを決めていただくことになります。 事前にどの程度改善するかをご自身で認識することができるので、治療効果に納得いただけるものと考えています。
- 適応
- 変形性ひざ関節症
ひざ(図は右ひざ)の3か所の神経にラジオ波を当てることで、神経を焼灼(熱で変性させる)して、ひざの痛みを軽減します。
- 効果
- 痛みの軽減
クーリーフを行った前後の痛みのグラフです。もっとも痛いと感じる状態を10、痛みがない状態を0としています。クーリーフ前7.3だった痛みが、クーリーフ後2年経過しても半減していることを示しています。
ABOUT TREATMENT
治療について
問診とテストブロック
クーリーフについて説明し、クーリーフで効果があるかの確認(テストブロック)を行います。テストブロックでは、実際にクーリーフで針を刺す場所に痛み止めを注射し、痛みがその時点でどれくらい取れるかをお聞きします。
問診からテストブロックまで20分、その後効果を確認するまで15分ほどです。
治療
効果を確認し、クーリーフを受けられることに同意されましたら、実際にクーリーフ治療を行います。
クーリーフの施行に片膝で20分、両膝で40分ほどかかります。その後、15分程度様子を見て、帰宅していただけます。
ほとんどの方は、痛み止めの注射のみでクーリーフを行えますが、痛みに弱い方などには鎮静剤(少しうとうとする薬)を使いことがあります。その場合には、少し長めに休んで帰っていただくことが必要になります。また、当日は車の運転ができなくなりますので、必ず公共交通機関、もしくはご家族などの送り迎えをお願いします。
【治療後の過ごし方】
当日は、入浴は避けて下さい。シャワーは可能です。翌日以降は、特に制限はありません。
神経を焼灼した部分には痛みや内出血がしばらく残ることがありますが、通常2-3週間で正常に戻ります。何か心配なことがありましたら、診察時間内に電話をお願いします。
基本的には、1か月後に診察に来ていただきます。来院が難しい方はご相談下さい。
何か心配なことがありましたら、診察時にお渡しする連絡先にお電話ください。
これまで受けられてきた治療については、継続していただけます。また、日常生活については、これまでと同じように過ごしていただけます。
保険適応の治療となっています。保険が3割負担の方など、支払いが高額になる場合には、受診日までに「高額医療費制度」を利用していただく方が、窓口での支払いが少なくて済むこともあります。詳しくは、「よくある質問」をごらんください。
PREPARATION & PRECEUTIONS
治療の準備と注意事項
- 来院前の準備
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【準備物】
・治療を受けようとしている側の、ひざ正面(できれば荷重位、立位)、側面、軸写の計3枚
CD、もしくは紙媒体(印刷したもの)でご持参ください。
ひざの痛みの治療を受けられている方は、かかっているクリニック、病院にお願いして、レントゲン、可能ならMRIを、CDもしくは紙に印刷して持参下さい。
通院されていない方は、レントゲンの画像が必要です。当院では、レントゲン撮影ができませんので、近くのクリニックや病院などをあらかじめ受診して、ひざのレントゲンを撮影していただく必要があります。
その際、以下の3枚のレントゲン写真を撮影してもらって下さい。
なお、画像データを持参できない方も、当日当クリニックでの対応が可能です。
その際は、先に提携病院での画像検査が必要になりますので、以下のように対処していただきます。
①予約については、午前は10:00、11:00、午後は15:00、16:00のみの予約となります。
検査の時間の都合上、9:00、14:00の予約はできません。
②当日は、予約の1時間前に、KAZU CLINICにお越し下さい。提携病院をご案内いたします。
③提携病院での検査には、当院での診療とは別に、お支払いが発生します。ご了承下さい。
- 診察時必要なもの
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【準備物】
・保険証
・レントゲン(あればMRI)のCD、もしくは紙媒体
・お薬手帳
・(もし可能であれば)通院されているクリニック・病院からの紹介状
- ご予約について
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・ホームページの「予約ページ」から予約して下さい。
・予約時間の15分前にお越し下さい。
・クーリーフの予約は、午前は9:00、10:00、11:00、午後は14:00、15:00、16:00からとなっております。
・動注治療と同一日での予約、診療はできませんので、ご注意下さい。
・当院は完全予約制のため、予約枠がすべて埋まっている場合には、直接お越しいただいても、診療はできかねます。ご自身の予約日時を忘れずにお越しください。10分以上遅れると、診療ができないことがあります。 やむを得ずキャンセルなさる場合には、直接クリニックにお電話ください。なお、無断キャンセル、診察1時間前以降のキャンセルについては、一定期間web予約ができなくなることがあります。 キャンセルした後の枠に、他の患者さんが予約を入れることができるよう、みなさんのご配慮をよろしくお願いいたします。